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■ アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ【Vol.23】2003年2月6日
□ CDを再生できないCDプレーヤー
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□はじめての方へ、
このメールマガジンのご登録をいただきましてありがとうございます。
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」は、隔週(第1、第3木曜日)
にお届けしています。内容を充実できるようにがんばりますので、末永く
お付き合いいただけますようお願い申し上げます。
■□■□■ CONTENTS Vol.23 □□□□□□□□□□□□□□□□□
1.開発ツールの話(16)
デバッガ、ICE (3)
2.サウンド(21)
CDを再生できないCDプレーヤー
3.3GPP音声通信(16)
デシベル(dB)単位
4.日本語ドメイン名稼動(URLクリッピング)
………………………………………………………………………………………
■1.開発ツールの話(16) デバッガ、ICE (3)
………………………………………………………………………………………
前回までに、1から3番までご紹介しました。
1.CPU、DSPの内部の状態(レジスタ、フラグなど)モニター
2.プロセッサ周辺のモニター(メモリ、I/Oなど)
3.実行の停止(ブレーク、指定場所、条件付きブレーク)
4.1ステップ実行(ソースコード、実行コードでの1行実行)
5.任意部分の実行(および再実行)
6.ヒストリー(各種モニター情報の来歴記録)
7.各種ファイルのロード、セーブ
8.シンボル化(シンボル情報の読み込み、設定、編集)
9.CPU、DSPの内部の状態(レジスタ、フラグなど)モニター
10.プロセッサ周辺のモニター(メモリ、I/Oなど)
▼前回までの内容は、バックナンバーをご覧ください。
http://www.ari-web.com/mm/bn/index.htm
今回は、4について簡単にご紹介しようと思います。
■4.ステップ実行(ソースコード、実行コードでの1行実行)
デバッグ作業で、プログラムコードが1行づつ正しく機能してしてい
るかを順次調べながら実行シミュレーションする機能が1ステップ実
行の機能です。
設計、実装したプログラムコードを1行づつ実行しながら、メモリの
内容(変数の内容)などを見ながら正しく、または、不正な実行の課
程を調べるために利用します。
一般に、ステップ実行で調べたい個所が実行される直前に、ブレーク
ポイント(前回にご紹介しました)を設定して実行を一旦停止し、こ
のステップ実行を利用して、詳細に調べるという方法が取られます。
ステップ実行は、「コールアウト」などと呼ばれるサブルーチンの実
行を1ステップとして実行する方法と、「ステップイン」「コールイ
ン」と呼ばれるような、サブルーチン内も順次実行課程を調べる方法
の2種類が用意されていることが多いようです。
▼アスキー デジタル用語辞典
「サブルーチン」
http://yougo.ascii24.com/gh/19/001980.html
古いデバッグ環境では、「コールアウト」の機能がなかったり、うま
く動作せず、ブレークポイントを併用して関数のスキップ実行を行な
う必要があるものも存在しました。
現在では、有名どころのチップのデバッグで、このような機能が低い
ことは考えにくくなっています(機能が低い場合もありますが...)
ブレークポイントでも触れましたが、現在の高機能なCPUなどでは、
パイプライン処理や並列実行がありますので、ステップ実行も、実際
には、エミュレーションレベルでの問題であって、厳密にプロセッサ
レベルで考えると、ステップ実行がありえないという状況になってい
ます。
パイプラインでは実際の1ステップの実行が複数の段階に分かれ、並
列化によって、前後の命令と同時に実行されているためアセンブラの
レベルであっても、プロセッサの実行サイクルでは、1ステップづつ
の実行にはなっていません。
もっとも、CPUのデバッグ機能自体がエミュレーション機能で動作し
ているものですし、パソコンなどに至っては、等のCPUがデバッガも
実行していますので、エミュレーションそのものですが...
それでは、次回もよろしくお付き合いください(^^)。
▼ARIは、デジタル機器のハードウェア、ファームウェアの開発を
お手伝いしています。
http://www.ari-web.com/develop/index.htm
………………………………………………………………………………………
■2.サウンド(21) CDを再生できないCDプレーヤー
………………………………………………………………………………………
このコラムは音や音響についての話題をお届けしています。前回まで
の内容については、バックナンバーをご覧ください。
▼バックナンバー目次
http://www.ari-web.com/mm/bn/index.htm
CDを再生できないCDプレーヤーというと極端な言い方になりますが...
知識のない一般消費者にの方にとっては、現実に起こっていることか
もしれません。
再生できないCDは、ご存知、コピーガードCD(CCCD)です。(本当は、
CD側に「Compact Disc」ロゴがないようにCCCDがCDにあらずという
のが正しいですが...)
昨年あたり先陣を切ったエイベックスのCCCDは、大変な波紋を呼びま
したが、エイベックス、EMI、ビクターエンターテーメントに続いて、
ソニーミュージックも1/20からコピーガード付きCDになってきていま
すので、その種類は非常に多数になりました。
………… CCCD …………………………………………
CCCD(Copy Control CD)とは、音楽をデジタルでの
複製を防止するために、CD規格外でありながらプレ
ーヤーでは再生可能にしようとする方式のことです。
技術的には、MidbarのCDS(Cactus Data Shield)
方式を基本にソニーミュージックのレーベルゲートCD
など、運用レベルで複数のコピーガード方式がありま
す(レーベルゲート方式は、ネットワーク認証によっ
て初回コピーのみを可能にしています)
2003年1月22日以降発売分から、ソニーミュージック
の邦楽CD(12cm)も全てCCCDになります。
……………………………………………………………………
▼「コピーコントロールCD関連記事リンク集」
インプレスAVウォッチ
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/link/cccdlink.htm
もっとも、AV機器として販売されている純粋なCDプレーヤーでは、
再生トラブルが起こる確率は低いかと思いますが、mp3にエンコード
したり、CD-R作成が可能な機器に対してはガードのしくみによって
音楽再生自体できない機器が存在します。
ソニーミュージックのFAQに掲載されている「再生できない可能性
があるCDプレーヤーにはどのようなものがありますか?」の回答に
は以下のように記載されています。
MP3対応プレーヤー
CD−R/RW対応プレーヤー
カーナビ一体型カーステレオ
ハードディスクレコーダー
CD−Rレコーダー等CD−ROMドライブを利用したプレーヤー、
DVDプレーヤー、
LD・ゲーム機などのCD互換プレーヤーなど
これらのCDプレーヤーは正式なCDプレーヤーですが、CCCDを
CDと認識したユーザーからは、再生できないCDプレーヤーではな
いCD機器になります。
▼インプレースAVウォッチにソニーミュージックの
レーベルゲードCDのインタビューがあります(2002年11月20日)。
「レーベルゲートCD」についてSMEに聞く
〜 レーベルゲートCD導入の真意とは? 〜
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20021211/dal81.htm
音楽ビジネスを保護するために、不正なコピーから保護する機構が必
要となっていることは誰もが認めることだと思いますが、現状では、
残念ながらユーザーには不評な方式のようです。
レーベルゲートCDは、ユーザーのコピーを可能にしながら不正コピ
ーを防止しようという折衷案で、提案は評価されていますが、やはり
無条件な利便性がなくなるため好評というわけには行きません。
▼「音楽 CD の条件付きコピー可能な技術に、
消費者は冷ややかな目」
japn.internet.com デイリーリサーチ 2003年1月29日
http://japan.internet.com/research/20030129/1.html
エンドユーザーのレベルでは、どの程度のCDプレーヤーで問題が生
じているのかが判りませんが、知識のないユーザーが不利益を被って
いる可能性は冷静に考える必要があります。
それでは、次回もよろしくお付き合いください(^^)。
………………………………………………………………………………………
■3.3GPP音声通信(15) デシベル(dB)単位
………………………………………………………………………………………
ユビキタスの本命視としてFOMA、3G携帯電話と比較に上げられ
るのが、無線LANによるホットスポットとIP電話です。
その注目度や参入企業の多さに反して、料金が高額なこととスポット
のエリアの少なさから、加入者の伸び悩みというのが現状のようです
が、今年は、本格的に商用サービスを開始する計画の企業も多く、ノ
ートPCなどでも標準装備があたりまえになりつつある無線LANは
市場を拡大しそうです。
IP電話も、大連合による相互接続などが増加していますので、2つ
の市場が拡大し、無線LAN+IP電話が携帯電話の市場のライバル
となるという予想をしている方の語気も強くなっているようです。
一方、昨年は写メールを代表する静止画にユーザーニーズが集中し、
3Gのデータ通信能力やTV電話の可能性が否定されたかのように見
えますが、今の所、TV電話機能はスタンダード機に搭載されていま
せんので、TV電話が3Gのキラーアプリケーションとなるという当
初の予想は今だに否定はできません。今年は、FOMAのスタンダー
ドクラスでのTV電話機能搭載機も予定されていますので、2003年の
3G動向が激変する可能性もあります。
さて、今回は引き続き、3Gの音響測定で使用されているデシベル単
位をご紹介します。
▼前回までの内容はホームページのバックナンバーをご覧ください。
http://www.ari-web.com/mm/bn/index.htm
前回はdBsplとdBPaをご紹介しました。dBm、dBV、dBV/Paです。
■[dBm](ディー・ビー・エム)
[dBm]とは1mWを基準とし1mW=0dBmを基準としたdB単位です。
オーディオや電話では、600Ωの負荷抵抗を基準とし、1mWの電力は
0.775[V]の電圧になります(1[V]は2.214[dBm]となります)。
dBは、テレビでは75Ω、無線や高周波では50Ω負荷のインピーダンス
基準にしています。dBは、基準との比率の単位で絶対量を表す単位系
ではありませんので、基準が異なる系列での数値は異なる電力、電圧
になります。
3Gなど携帯電話は、オーディオ系の600Ω負荷での基準です。
■[dBV](ディー・ビー・ブイ)
[dBV]とは1[V]を基準としたdB単位です。
1[V]=0[dBV]となります。
■[dBV/Pa](ディー・ビー・ボルト/パスカル)
[dBV/Pa]は送話感度周波数測定で使用される単位でPa(パスカル)
当たりどのくらいの電圧が得られているかを表しています。
ダミーヘッドの人口から出力した音声(音圧)が携帯端末を通してど
のくらいの電圧であるかの感度をdBで表したものです。
▼ARIは3GPP,GSM,PDC音響測定に対応した「3G携帯通信開発用
音響測定システム MTA-1WB-S」を開発・販売しています。
http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-3gpp.htm
………………………………………………………………………………………
■4.日本語ドメイン名稼動(URLクリッピング)
………………………………………………………………………………………
WEB参照可能な掲載記事などから毎日伝えられるニュースや記事から
気になる情報や、翌日には埋もれてしまいそうな記事をピックアップ
してご紹介しています(このメールマガジンの発行周期が隔週という
こともあって新しい記事ばかりではありません)。
■日本語ドメイン名稼動
「2月1日より「http://総務省.jp」と入力する事で、総務省のホ
ームページにアクセスすることが可能になりました。」とのことです。
現在、日本語ドメイン名を利用してこのホームページをアクセスする
にはブラウザにプラグインソフトを追加する必要があります。日本語
ドメイン名協会によると、Opera 6.Xはプラグインなしで利用可能な
ようです。
▼「総務省のホームページへ日本語でアクセス可能に!!
(日本語ドメインネーム「総務省.jp」の登録) 」
総務省ホームページ 報道資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/030203_2.html
毎日新聞によると、現在の日本語ドメイン名の登録者は1月までで、
5万1544件とのことです。
プラグインは日本語ドメイン名協会でダウンロード可能です。
▼ 日本語ドメイン名協会
(Japanese Domain Names Association; JDNA)
http://www.jdna.jp/
総務省だけではなく、恐らく、日本の省庁や政府機関も順次日本語ド
メイン名が稼動されるのだと思いますが、文部科学省はどうでしょう
か。
文部科学省は、子供向けページなども設置されています。日本語ドメ
インについては、悩ましいのではないかと思います。
▼文部科学省
(MEXTの意味は「MEXTについて」に記載されています。)
http://www.mext.go.jp/
例えば、「文部科学省.jp」を登録したとして指導要綱などで教師が
生徒にアドレスを教えるとして何年生からは、該当する漢字を教えて
よいのかを考えると、低学年には正式に黒板などに書いて教えてはい
けなそうです(すくなくとも小学校1年生はダメですよね。読めない
はずです)。
...とすると「http://もんぶかがくしょう.jp」も押えておく必要が
ありそうです。
さらに、文部科学省としては、各政府機関などに子供のために、ひら
がな表記も登録するように要請する必要がありそうです。
小学生は、「文ぶかがく」や「文ぶか学」など、段階的に漢字を学習
してゆきそうですが...全部の組み合わせはナンセンスなので...
ところで、現在のアルファベットのURLは、子供にはどのように伝え
ているのでしょうか...ローマ字の学習まではアルファベットは教え
られないのではないかと推測しますが...問答無用で「MEXT」でしょ
うか...
Widnows環境でデフォルト設定のままですと、アドレスバーはMSN検
索が実行されます。「文部科学省」とだけ入力するとMSNの検索結果
には文科省が「イチオシ」と1番に表示されます。
▼MSN日本語版
http://www.msn.co.jp/
Yahoo!ジャパンで検索した場合も検索結果の1番に表示されます。
Yahoo!、Google、MSNでは「文科省」で検索しても同様です。
▼Yahoo!ジャパン
http://www.yahoo.co.jp/
▼Google日本語版
http://www.google.co.jp/
「もんぶかがくしょう」をアドレスバーに入力すると、MSNでは、
「文部科学省子どもホームページ - こどもむけ」が1番目に表示
されます。Yahoo!では文部科学省のトップページが1番目です(
おしいところですね)。Googleでは「子ども情報センター」のリン
クページになり、文科省のこどもページは4番目です。
先ごろ、2003年2月12日より、ライコスジャパンにインフォシークの
検索結果を提供との発表がありましたが、Lycosやinfoseekではどう
かというと、infoseekでは「文科省」や「もんぶかがくしょう」は
全くだめでした。
▼インフォシーク
http://www.infoseek.co.jp/
2/3日現在のLycosでは、両方とも完全に1位表示されるだけに、検
索エンジン変更によって、検索結果が退行することになりそうです。
▼ライコス
http://www.lycos.co.jp/
………………………………………………………………………………………
■編集後記
今年になって、バックナンバー掲載など、ARIのホームページの
更新が滞りぎみですが、現在、リニューアルを同時進行中のため、
その影響が現状の更新停滞になっています。
先日、掲載予定のページの停滞のお叱りのメールをいただき、ご期
待に答えられず申し訳ないと反省しています。
現在のリニューアルは、更新掲載の作業を軽減化する目的を併せて、
HTMLコードの基準変更とデザインのマイナーチェンジ、ページ分類
の整理などを目的としています。
できるだけ、早期に新しい版に切り替えたいところですが、設計変
更と、約700ページ(画像を入れると2500ファイルほど)の
コードの変更を伴うので少々時間が掛かっています。予定としては、
春バージョンとしてリニューアル公開できればと考えています。
それでは、次回、2003年2月20日Vol.24もよろしくお願いします。
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