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■ アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ【Vol.58】2004年8月19日
□ サーバーの技術とローカルの技術
□
http://www.ari-web.com/
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□はじめての方へ、
このメールマガジンのご登録をいただきましてありがとうございます。
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」は、隔週(第1、第3木曜日)
にお届けしています。内容を充実できるようにがんばりますので、末永く
お付き合いいただけますようお願い申し上げます。
■□■□■ CONTENTS Vol.58 □□□□□□□□□□□□□□□■□
1.技術と開発の閑話(23)
ソフトウェアの標準と部品化 -5- リファクタリング
2.サウンド(55)
プレーヤーとメディアのハイブリッド化
3.3GPP音声通信(51)
ITU-T P.313音響規格 − 送話感度周波数特性測定
4.サーバーの技術とローカルの技術(URLクリッピング)
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■1.技術と開発の閑話(23)
ソフトウェアの標準と部品化 -5- リファクタリング
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技術や開発に関連した話題を閑話と題してお届けしています。あま
り専門的ではなく技術者以外の方にも接点のある内容にできればと
考えています。
前回は、アジャイル開発の話題で少し部品化や標準化といったこの
テーマから外れているかのようになっていますが、アジャイル開発
で重視されることの多いリファクタリングの考え方は、部品とまで
言わないまでも、部本的なモジュール(やコンポーネント)のインタ
ーフェース仕様を変更しないで改良することから、共通性を有して
います。
▼リファクタリング【refactoring】
IT用語辞典 e-Words
http://e-words.jp/w/E383AAE38395E382A1E382AFE382BFE383AAE383B3E382B0.html
ウォーターフォール型の開発方式では、先に製造された部品的なコ
ードは、よほどの不都合がなければ、改版することは避けることに
されていることが多いかと思います。
一方、アジャイル的な開発方式では、テストコードによる品質確保
に拠って、リファクタリングなどのコード改変を肯定的に考えられ
ていることが多いようです。もっとも、実際に導入されている開発
現場でリファクタリングが行われるかというと、予算的には難しい
ことが多いのではないかと推測しますが……
XPプログラミングがリファクタリングで説く「動作を変更せずに、
効率やコード記述を改善する」という作業は、対象のソフトウェア
が要求される性能を確保しているならば、改悪リスクを伴うだけの
金のかかる行為と考えられることも珍しくはないでしょう。
リファクタリングの作業が後の保守や、再利用性などにおいても、
また、技術者のスキルアップなどでも大変有効であるという点にお
いては、あまり、反論する方はいないでしょうが、その作業を行う
ための予算や時間を作ることを無条件に賛成することもまた無いで
しょう。
いかに、テストコードによって動作検証の完全性を確保することも
考慮はされているとはいえ、肝心のテストコードの設計の質が低い
場合もあり得ますし、リファクタリングの対コストの正当性とリス
クを評価した場合には難しい判断になります。
ファームウェアの場合には、リアルタイム性能や処理時間が問題に
なる場合もあります。
▼ファームウェア 【firmware】
IT用語辞典 e-Words
http://e-words.jp/w/E38395E382A1E383BCE383A0E382A6E382A7E382A2.html
テストコードを動作させた状態と実際の状態では環境や動作時間が
異なるため、論理的な検証はできますが、処理時間の問題を内包し
ている場合には必ずしも有用ではない場合もあります。
性能がシビアに求められる場合にはI/Oリカバリタイムや待ち同期、
プリフェッチ、キャッシュなど、ハードウェアの仕様に対して無駄
がないよう考慮されたコードになっている場合があります。
このようなコードではテストコードを安易に用いて検証するという
ことができませんし、リファクタリングによって、処理時間が変わ
り動作不良を生むリスクがあります。
できるだけ、このような部分は局所化し部品化(ブラックボックス
化)したり、そのような方法をとらなくて良いような努力によって、
問題にならないようにすることが普通ですが、最初は、可能な限り
ゆるやかな条件になるように実装しておいて、後に局所的にシビア
に改変することで、動作を満たしてから性能を向上するという手法
もとられます(パフォーマンス・チューニングなどと呼ばれる作業
です)。
もっとも、後に性能向上できる見込みを立てることが難しいので、
ハードウェア性能に余裕がある場合や、可能な限り高速である方が
好ましいというようなタイプでなければ、後に回すということは難
しく、製品の要求上やむなく改造していることの方が普通だろうと
思います。
リファクタリングの場合には、プロジェクト終了後に改良すること
も指しますし、少し違いますが、チューンアップを将来の類似製品
が計画された時への対応に向けてや、同製品のソフトウェアが途中
生産ロットから切替られる場合に備えて開発プロジェクト終了後に
改良したものを備えておく場合もあります。
それでは、次回もよろしくお付き合いください。(^^)
▼ARIはアプリケーションソフトやデジタル機器の開発などを
お手伝いしています。
http://www.ari-web.com/develop/index.htm
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■2.サウンド(55)
プレーヤーとメディアのハイブリッド化
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このコラムは音や音響機器などについての話題をお届けしています。
記録型DVDのメディア対応なども峠を超え、DVDのメディアの趨勢も
見えてきたところで、次世代のメディアに関するニュースも増えて来
ました。次世代メディアでも、1本化とはならず、Bru-rayとHD DVD
の2つの規格グループが覇権を争うという構図になっているのはご存
知の通りです。
次世代メディアと目されているBru-Ray DiskとHD DVDの規格関連の
プレーヤーの主役の1社に今回はマイクロソフト社が名前を連ねてい
る点が従来とは一味違うというところでしょうか。
もはや、PCとOSは従来のように「記録メディアに対応する」「再生
を可能にする」あるいは、「より家電に近づいたAV PC」というよう
な位置ではなく、完全にCE(コンシューマ エレクトロニクス)製品と
して、しかも、PCは両陣営に対応するという家電メーカーとは少し異
なる位置にいますから注目度も高くなります。
▼次世代DVD競争――漁夫の利を狙うマイクロソフト?
ITmedhia ライフスタイル -コラム 2004/07/29
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0407/29/news023.html
▼Blu-ray DiscのファイルシステムはUDFへ。
“殻なし”のベアメディアも登場
ITmedhia ライフスタイル -ニュース 2004/08/04
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0408/04/news018.html
▼東芝・NEC、HD DVDのロードマップを説明――
DVDメディアとの兼用生産プロセスは稼動段階に
ITmedhia ライフスタイル -ニュース 2004/07/27
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0407/27/news014.html
さて、次世代メディアは当然、大容量化と高品位、コピープロテクト
などCD/DVD以上に優れたものとする必要があることは言うまでもあり
ませんが、大容量化することや記録方式が高精度化することによって、
その製造コストや製法などの問題や、収められるコンテンツの内容、
利用者への普及などハードウェア的な面だけでなく多方面で課題も生
じます。
スペック的に優れた規格、製品がかならずしも市場の要望に適合して
いるとは限らず、既に普及している規格がそのまま主流でありつづけ
る可能性すらあります。
できるだけ新しいメディアの魅力によって迅速に広く普及するものと
するためには、マーケティング面での戦略が重要なポイントとなるこ
とは想像に難くありません。
▼Blu-ray Disc、普及のカギを握るのは
インタラクティブコンテンツ
CNET Japan ニュース - パーソナルテクノロジ 2004/8/18
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20070543,00.htm
インタラクティブなメディアとして、映像コンテンツ配布ディスクに
記録領域を持ち、ユーザーとコンテンツホルダーが記録機能を活用す
るというメディアの利用方法が提案されています。
Bru-rayは、いままでのディスク・メディアと異なり記録型が先行し
て市場投入されています。従来メディアでは、再生メディアが先行し、
後に記録型が続くという順序でしたが、Bru-rayは逆に記録メディア
とレコーダーが先行しています。
いろいろな要因があるのでしょうが、記録型先行なのは、DVD録画と
の差別化などの理由以外に、上のニュースにあるような記録型を主と
した利用方法によって、次世代メディアは記録型がコンテンツ市場で
も中心になるという考えも一因なのかもしれません。
先のITmedhiaの記事中でも言われていますが、一般にBlu-Ray Disk
は記録、HD DVDは配布メディアに適するとされていますが、もしも、
ユーザーの記録機能を生かすという方法が主となると配布メディアと
記録メディアは普及期最終段階では収斂されることになりそうです。
▼片面がCD、もう片面がDVD――「DualDisc」の抱える課題
ITmedia ライフスタイル -ニュース 2004/8/9
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0408/09/news003.html
こちらは、新媒体というわけではなく、DualDiskというCD/DVDを1
枚に収録するディスクのニュースです。米国などで店頭試験販売され
ているらしいですが、ライセンス問題から製造するのが困難になって
いるというニュースです。
CD/DVDの2枚同梱商品というものはヒット商品もあり音楽メディア
のセル形態として認知されていますが、DualDiscは日本では販売さ
れていません。公式サイト
http://www.dualdisk.com (URLは、
discではなくでdiskのようです)も"Comming Soon"と記載されている
だけですし、情報もあまり見かけません。
ソニーは海外でDualDiscのソフトを試験販売しています。国内でも
販売されるのか、本格的に製品に利用されるのかなどは情報がありま
せんが、国内で販売される場合にはSACDハイブリッドと両面にして
CD+SACD+DVDというハイブリットの塊のような商品になるのかもしれ
ません。
DVD面をDVD-AudioにするとCD/SACD/DVD-Audioの3ハイブリッドと
なって、オーディオ最強ハイブリット製品になりますが……さすがに
DVD-Audioまでは無いでしょうね。
次世代メディアは、既存のディスクと互換性があるわけではありませ
んが、時間の問題で全メディア対応プレーヤー/レコーダーによって、
互換問題は解決すると考えられていることでしょう。
DualDiskのハイブリット化は、CDとSACDのハイブリッド化とは異
なり、互換問題に端を発するものではないでしょうから、需要が強い
ものなのかも疑問は残ります。プレーヤーがCD/DVDに対応できる中、
メディアのハイブリッド化はどのように市場が反応するのかは興味深
いところです。
それでは、次回もよろしくお付き合いください。(^^)
▼前回までの内容はバックナンバーをご覧ください。
http://www.ari-web.com/mm/
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■3.3GPP音声通信(51)
ITU-T P.313音響規格 − 送話感度周波数特性測定
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(社)電気通信事業者協会(TCA)は、2004年7月末現在の携帯電話の
事業者別契約数を発表しました。JEITAの統計情報は、TCAの発表を
参考データにコメントなどが作成されています。
第三世代携帯電話では、ドコモのFOMAが688,500人、auのCDMA2000
1xが431,200人、ボーダフォンのVGS(Vodafone Global Standard)
が19,400人の純増と4ヶ月連続でNTTドコモが1位を獲得しています。
第3世代携帯電話のユーザー数は2,000万人を突破しました。
▼(社)電気通信事業者協会(TCA)
http://www.tca.or.jp/index.html
▼携帯電話/IP接続サービス(携帯)/PHS/無線呼出し契約数
http://www.tca.or.jp/japan/database/daisu/index.html
▼(社)電子情報技術産業協会(JEITA)
「統計データ」に掲載されています。
http://www.jeita.or.jp。
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■3.Sending frequency responses
(送話感度周波数特性)
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前回はITU-T P.313規格の受話ラウドネスレイト測定についてでした。
今回は、送話感度周波数特性測定についてです。
▼前回までの内容はバックナンバーをご覧ください。
http://www.ari-web.com/mm/
ITU-T P313規格とはPDC方式の携帯端末の音響性能を評価する上で
望ましい測定項目が揃っている音響規格です。
▼ITU-T規格については以前にご紹介しました。
http://www.ari-web.com/mm/bn/20030515.htm
送話感度周波数特性測定は、携帯端末の送話方向の低域から高域ま
での周波数分布を評価するための測定です。評価する周波数帯域は
100Hz〜4kHzの範囲となります。
測定内容については3GPP/GSM規格の場合と基本的には同じです
▼3GPP 送話感度周波数特性測定については以前にご紹介しました。
http://www.ari-web.com/mm/bn/20020815.htm
▼GSM 送話感度周波数特性測定については以前にご紹介しました。
http://www.ari-web.com/mm/bn/20030821.htm
測定にはLRGP(テストヘッド)を使用します。
試験信号にはSweep Sine Waveを使用する様に規定されています。
Sweep Sine Waveが使用できない場合、Artificial Speech(ITU-T
P.50で規定されている人工音声)の使用も認められています。
試験信号は人工口より出力し、MRP点で-4.7dBmPa得られる様にレベ
ルを調整します。
感度周波数特性は、人工口の口元にセットしたマイクロホン(MRP
点)で測定した周波数分布(基準値)と、端末より送信した音声の
POI点での周波数分布(測定値)との比を計算により求めます。
▼送話感度の計算については以前にご紹介しました。
http://www.ari-web.com/mm/bn/20030220.htm
計算により求めた感度周波数特性は以下の様に、ITU-T P.313規格
で規定されたマスクカーブの範囲内に収まっているかで評価します。
TABLE 2/P.313 Sending
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Frequency Upper Limit Lower Limit
[Hz] [dB] [dB]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
100 -12 -
200 0 -∞
300 0 -14
1000 0 - 8
2000 4 - 8
3000 4 - 8
3400 4 -11
3400 4 -∞
4000 0 -
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
携帯電話より送信される音声にバラツキ(例えば、低域だけ大きか
ったり、特定の成分のみが強調されているなど)があると、通話の
音質は著しく悪化します。送話感度周波数特性は携帯電話より送信
された音声の周波数分布が低域から高域までバランスよく伝送され
ているかを評価する重要な測定項目です。
次回は受話感度周波数特性測定についてお届けしたいと思います。
▼ARIは3GPP,GSM,PDC音響測定に対応した「3G携帯通信開発用
音響測定システム MTA-01WB-S」を開発・販売しています。
http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-3gpp.htm
▼PDC端末音響システム 製品概要(MTA-01WB-S)
http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-itut-p313.htm
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■4.サーバーの技術とローカルの技術(URLクリッピング)
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WEB参照可能な掲載記事などから毎日伝えられるニュースや記事か
ら気になる情報や翌日には埋もれてしまいそうな記事をピックアッ
プしてご紹介しています(このメールマガジンの発行周期が隔週と
いうこともあって新しい記事ばかりではありません)。
今回は、以前に話題に取り上げた機械翻訳と、デスクトップ検索と
WEBサービスに関連した新しいニュースの2件です。
■機械翻訳にも進出?
以前に、このコラムでマイクロソフト社MSDNの英文ドキュメントを
日本語に翻訳して表示している機能を話題にしたことがありますが、
中国語版のOffice 2003には、英語×中国語の翻訳ツールが含まれ
ていて次は日本語でも導入することが検討されているそうです。
▼マイクロソフトから新機軸の翻訳補助ツール――
日本のユーザーにも朗報となるか
ITmedia ライフスタイル -ニュース 2004/8/5
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0408/05/news016.html
現在の機械翻訳ソフトなどの翻訳結果などを考えると辞書(データ)
を対象の文章にあわせたり、使う人がある程度工夫する必要はある
のではないかと思いますが……記事によると、文法を理解するので
はなく、過去の新聞の単語の並び頻度から作成されたデータによる
確率的なアプローチだということです。
この新聞などの既存文章から自動抽出する技術は、Windowsに付属
する日本語IMEの辞書の作成の一端でも使われているのではない
かと思います(初期状態で軍事系や政治系の用語に変換される確率
が高い単語があるのは新聞などの出現頻度の影響だと思います)。
ユーザーとしては大いに期待したいところですが……
でも、もし予想以上にうまく翻訳補助に使える状態で出荷されたら、
機械翻訳ソフトを作っているメーカーや機械翻訳サービスをしてい
るサイトにとってはピンチかもしれません。
Office標準の機能を圧倒するだけの性能がないとOfficeユーザー
に対しては存在価値がなくなります。単語辞書程度に機械翻訳ソフ
トを利用しているユーザーは完全に間に合ってしまって必要とされ
なくなります。
しかも、もし、出現頻度のデータベース手法が有効であるならば、
MSNのサーバーとも連動させて検索用データベースに持っている沢
山のWEBページから抽出したパターンと照合するという応用が考え
られます(クローラーとサーバーを持たないメーカーには真似でき
ません)。
これを行うと、恐らく、ニュース報道などの典型的な文章などは、
かなりうまく翻訳されるような気がしますし検索機能による新しい
流行語やスラングなど辞書や新聞などでは使われない定義抽出など
も可能かもしれません。
■MSN,GoogleだけでなくYahoo!も
以前に、GoogleやMSNが次世代の検索ツールとしてデスクトップま
で含めた検索に意欲的だというニュースを取り上げました。
米Yahoo!もデスクトップ検索に参戦する計画を持っているそうです。
▼デスクトップ検索ツールにYahoo!も参戦
ITmedia ライフスタイル -ニュース 2004/8/5
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0408/05/news051.html
記事では具体的に語られているわけではなく、関係者からのリーク
情報のみのようですが、検索関連企業を多く買収統合したYahoo!が
だまって見ているわけもなく、デスクトップ検索に進出することは
間違いないだろうと思います。
デスクトップ検索の場合には WEB検索と異なりセキュリティ問題も
発生する可能性がありますから技術的にも発表なども慎重に検討さ
れていることと思います。
次期Windows Longhornではスタートメニューの中にショッピング
検索の項目が設けられるというニュースもありましたので検索関連
の企業は、これに対する独占禁止法などによる牽制も検討されてい
るでしょうし、マイクロソフト社も合法的に採用する方法を検討し
ていることでしょう(単純にMSNのショピング検索を起動するように
して出荷したら間違いなく訴訟問題になるでしょう。ショピング検
索を追加して適法にする方法に興味があります)。
WEB検索ではサーバーのスケール技術を適用することでメリットを
生むことができたのですが、ローカルファイルではこのメリットが
生かせませんし、WEBページと同じ技術で対応するというわけには
行きません。
Gmailでは電子メールの分だけでしたから全電子メールを記録する
サービスとすることで、サーバーでの応用技術が適用できますが、
デスクトップの全データファイルに対応する容量の無料ストレージ
サービスは無理がありますから、自ずと別の技術を使うことになる
でしょう。
ローカルファイルの検索結果とWEBページの検索結果を合わせて表示
するだけなら簡単でしょうが、GoogleやYahoo!のアドバンテージが
どのあたりに考えられているのか、ローカル検索にも独自の新たな
技術が用いられるのか興味深いところです。
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■編集後記
今年は(今年だけでしょうか?)、数日を除いて猛暑が続いています
が、いかがお過ごしでしょうか。
昨年、URLクリッピングで話題にしました「打ち水大作戦」ですが、
今年もやるみたいです。8/18〜8日間とのことなので大作戦期間中
です。
▼「打ち水大作戦」
(アクセスできない時があります)
http://www.uchimizu.jp/
東京都内は、海からの風がビル郡で止められたことで、平均気温が
以前より2度ほど高くなっているという週刊誌の記事がありました
が、打ち水で一時的に低下させることは成功するでしょうか?
それでは、次回、2004年9月2日Vol.59もよろしくお願いします。
ARI A&S 編集部
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