車載オーディオでも自動音場補正

アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ vol.52
音響と技術 メールマガジン
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音響技術とソフトウェア、ハードウェア開発

音響と開発 : Sound & Development
株式会社エーアールアイ / ARI
ARI CO.,LTD.
アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ

車載オーディオでも自動音場補正

52

メールマガジン「アメニティ サウンド 音と快適の空間へ」は、現在、休刊中です。 バックナンバーのコラムの内、サウンドコラムと技術開発コラムは、 サウンド、技術開発コラム に再編集、一部加筆修正して掲載していますので併せてご利用ください。

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■ アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ【Vol.52】2004年5月20日
□    車載オーディオでも自動音場補正
□    http://www.ari-web.com/
□■□□□□□□□□□□□□ 株式会社エー・アール・アイ □■□■
□はじめての方へ、
このメールマガジンのご登録をいただきましてありがとうございます。
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」は、隔週(第1、第3木曜日)
にお届けしています。内容を充実できるようにがんばりますので、末永く
お付き合いいただけますようお願い申し上げます。

 ■□■□■ CONTENTS Vol.52 □□□□□□□□□□□□□□□■□

  1.技術と開発の閑話(17)
    Googleローカルファイル検索へ
  2.サウンド(49)
    DSP & FPGA デザイン・ワークショップ
  3.3GPP音声通信(45)
    GSM音響規格 − SLR/RLR値の評価
  4.車載オーディオでも自動音場補正(URLクリッピング)

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 ■1.技術と開発の閑話(17) Googleローカルファイル検索へ
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技術や開発に関連した話題を閑話と題してお届けしています。あま
 り専門的ではなく技術者以外の方にも接点のある内容にできればと
 考えています。

 今回のURLクリップではGoogleのGmailのニュースを取り上げていま
 すが、昨今の検索関連ニュースではデスクトップのマイクロソフト
 対WEBのGoogleというような表現を見かけます。当のGoogleはPC内
 のローカルファイルも対象とした検索ツールのサービスを計画して
 いるようです。

 ▼Google、PC内のデータを検索するツール立ち上げへ
  ITmedhiaニュース 2004年5月19日
 http://www.itmedia.co.jp/
      news/articles/0405/19/news051.html

 米Yahoo!の独自検索技術への切替やMicrosoft社の検索技術開発と
 次期OS Longhornに搭載予定のWinFSという検索機能など膨大に蓄
 積されたデータに対する高速で適切な検索機能は注目度が高くなっ
 ています。

 WEB検索においては、今の所、後発のGoogleが大成功を勝ち取り、
 特に日本においては、大手ポータルサイトに多く採用されているこ
 ともあってGoogleの検索シェアは非常に高くなっています。日ごろ
 から皆さんもご利用になる機会が多いかと思います。

 ご存知のように、検索サイトの技術は大別すると2種類にあり、
 Yahoo! ディレクトリに代表されるような人が集めて分類したリン
 ク集を検索するタイプ(ディレクトリ型)とサーバーソフトウェアで
 自動的にWEBサイトから多くのデータを集めて全文検索を可能にす
 るためのデータをサーバー内に蓄積するロボット型検索エンジンと
 があります。

 現在の主流はGoogleに代表されるロボット型検索エンジンです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
 ロボット型の検索エンジンの技術は、細かい点で違いはあるものの、
 おおよそ、クロール、インデックス、クエリー検索という3段階の
 アーキテクチャーを取るものが多いようです。

 何かを検索しようとする時、数年前はGoogleの以外にGoo(inktomi)
 やinfoseek、Laycosなど複数の検索エンジンを使い分けて検索する
 ことがありましたが、現在ではGooもinfoseekも(オリジナルも残っ
 ていますが)、ページ検索はGoogleですから検索結果はおおよそ同じ
 結果しか得られません。

  ▼井上俊一さんのblog - エッセンシャル・サーチエンジンに
   クローラー、インデクサ、クエリーサ−バーについて書かれて
   います(より詳しいサイトもありますが、簡潔さと新しさで
   こちらを紹介します)。2004年5月10日から3回分です。
  http://inoue.typepad.com/searchengine/

 冒頭のニュースは続報がないと詳細がわかりませんがGoogleの全文
 検索機能とは異なる技術になるだろうことは、その仕組みを考えて
 もあきらかです。

 ページランクの技術などインデクサに相当する部分は全く要素技術
 が異なります。便利な検索方法が利用できることは歓迎しますが、
 WEBの検索のようにローカルファイルでも検索を実現できるのかは
 今の所わかりません(他社の検索でも条件は同じですが)。

 Googleの検索結果は大変便利ではあるのですが、検索結果が変動し
 つづけていることや(現在のGoogleはサーバー更新サイクルが常時
 といっても良いほどです)、And検索限定、大文字小文字区別をしな
 い、ページランク評価など、ロジックには特徴があり、当然ながら、
 万能ではありません。

 多くの方が検索エンジンの検索結果を高く信頼されており、以前に、
 いただいた質問に対して検索してみては、と回答した所「検索して
 みたがそのような情報は存在しない」とクレームのようにいわれた
 ことがあります。

 実際には「存在しない」というのは誤りで、検索キーワードや検索
 の方法に問題があり検索結果が表示されなかっただけですが……

 Googleで検索する場合、And検索でしか検索されないことや日本語
 の形態要素解析部分には癖があって、検索キーワードの表現方法に
 よって検索結果が全く異なる(インデックスが違う)ことなどを認識
 して利用する必要があります。

 また、大変便利に利用できる大量のデータをサーバーに収集しては
 いますが、対象になっていないページもまた膨大にあることや、人
 にとって有用な情報が掲載されたページが上位に入っていないこと
 もあることを忘れないことが肝要です。

 世の中の全ての情報がWEB上に存在しているわけでも全てのページ
 がインデックスされているわけでもありません。検索エンジンはイ
 ンターネットらしい便利な機能ですが、利用する機会が多いだけに
 特徴や限界などを知りうまく活用したいところです。

 それでは、次回もよろしくお付き合いください。(^^)

  ▼ARIはアプリケーションソフトやデジタル機器の開発などを
   お手伝いしています。
  http://www.ari-web.com/develop/index.htm

 【お知らせ】
 5月25日にCQ出版社主宰「DSP & FPGA デザイン・ワークショップ」
 においてARIの社員が講演とパネラーをさせていただくことになり
 ました。次の「サウンド」でお知らせしていますのでご覧ください。

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 ■2.サウンド(49)  DSP & FPGA デザイン・ワークショップ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
 このコラムは音や音響機器などについての話題をお届けしています。

 5月25日にCQ出版社主宰「DSP & FPGA デザイン・ワークショップ」
 においてARIの社員が講演(テクノロジー・セミナー)とパネラー(パ
 ネル・セッション)をさせていただくことになりました。

  ▼DSP & FPGA デザイン・ワークショップ公式ページ
  http://it.cqpub.co.jp/tse/ifdw200405/

 「携帯電話向け音声/音響CODEC,着メロのDSP実装テクニック 〜
 音声系信号処理と携帯機器向けDSPの活用事例〜」という携帯電話
 の音声ディジタル信号処理のDSP実装などに関してです。パネル・
 セッションは「いかにしてディジタル信号処理応用システムの開発
 効率化を図るか」というテーマで行われる予定です。

 「DSP & FPGA デザイン・ワークショップ」はディジタル信号処理、
 DSPやFPGAによる実装に焦点を絞った技術ワークショップいう技術
 開発系のセミナー&展示会です。

   ▼FPGA【Field Programmable Gate Array】
    IT用語辞典 e-Words
   http://e-words.jp/w/FPGA.html

   ▼ケータイ用語の基礎知識 第87回:DSP とは
    インプレス ケータイ Watch
   http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/9016.html

 DSPを使った技術開発というと音響の話題としては、少し技術色が
 強い感がありますが(セミナー自体はそうです)、携帯電話をはじめ
 デジタルカメラ、地上デジタル・テレビ、ディジタル・オーディオ、
 ビデオ(DVD、DV)など家電製品にはディジタル信号処理技術が応用
 されたAV製品が身近にあふれています。

 音響信号処理そのものという感じのソフトウェア・シンセサイザー
 も携帯電話に搭載されることで、一般的に接する機会のある技術と
 なりました(当然ですが楽器のシンセサイザーとはクオリティは異
 なりますが)。

 AVなどのデジタル信号処理で実現される技術は、リアルタイム性が
 要求されるため多くの演算が必要な場合には、高速なDSPによって
 ソフトウェアで実現するか、専用のハードウェアで処理するかとい
 うトレードオフが発生します。

 DSPの信号処理を利用する多くの機器において半導体技術の高速化
 は、音声のクオリティや機能の向上に直結したものとなっています。

 CQ出版さんには「DESIGN WAVE MAGAZINE」の昨年2003年9月号の
 特集2「ソフト vs. ハード? ソフト with ハード?」 第4章
 「音声CODECのソフト vs. ハード 携帯電話の音声CODEC処理には
 汎用DSPを利用する」という記事の執筆をお手伝いさせていただい
 た時にもお世話になりました。

  ▼CQ出版社 DESIGN WAVE MAGAZINEのホームページ
  http://www.cqpub.co.jp/dwm/

  ※バックナンバーのページで数ページ分PDFでご覧いただけます。
  有償ですがダウンロード・サービスとバックナンバー販売もされ
  ていますのでご興味のある方はよろしくお願いします。

  ■□………………………………………………………………………
   DSP & FPGA デザイン・ワークショップのお知らせ
  …………………………………………………………………………□
   ■DSP & FPGA デザイン・ワークショップ
    〜 ディジタル信号処理のソフト/ハード設計テクニック 〜
     2004年5月25日[火]
     パシフィコ横浜アネックスホール
   http://it.cqpub.co.jp/tse/ifdw200405/

   □開催内容(詳細は公式サイトをご覧ください)
   ディジタル信号処理およびDSPやFPGAによる実装に焦点を絞っ
   た技術ワークショップ、技術開発系のセミナー&展示会です。

    テクノロジ・セミナー講演
     ・基調講演      【無料】
     ・テクノロジ・セミナー【有料】
     ・パネル・セッション 【無料】
    ベンダ・セッション   【無料】

   ※事前登録の申込締切は5月21日[金]までです。
   CQ出版社TSEのサイトに受講申込ページがあります。

   □お問い合わせ:CQ出版社TSE事務局
   http://it.cqpub.co.jp/tse/ifdw200405/

     …… ARI参加セミナーとセッション ……
   □テクノロジ・セミナー [C3] 16:00〜17:45
    携帯電話向け音声/音響CODEC,着メロのDSP実装テクニック
     〜音声系信号処理と携帯機器向けDSPの活用事例〜

   □パネル・セッション  [P1] 18:00〜18:45
    いかにしてディジタル信号処理応用システム
                 の開発効率化を図るか
  ……………………………………………………………………□■□ 

 今回はお知らせでスペースが埋まってしまいましたが、次回も
 よろしくお付き合いください。(^^)

   ▼前回までの内容はバックナンバーをご覧ください。
  http://www.ari-web.com/mm/

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 ■3.3GPP音声通信(45)
  GSM音響規格 − SLR/RLR値の評価
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 2003年度3月の移動電話国内出荷実績が(社)電子情報技術産業協会
 JEITAの統計発表によると移動電話国内出荷数量は前年度比96.2%
 と3ヶ月連続低調の実績となりました。

 携帯・自動車電話、公衆PHS共にマイナスとなっていますが、とり
 わけ、PHSは過去最低の19.1%となっています。

 2003年度累計(2003年4月〜2004年3月)では移動電話国内出荷数量
 51,015千台(115.4%)と3年振りのプラスに転じ、携帯・自動車電話
 は49,843千台(115.7%)となり、2000年度の50,416千台に次ぐ2年
 連続の好調を記録しています。

  ▼統計資料-2003年度移動電話国内出荷実績に掲載されています。
   (社)電子情報技術産業協会 JEITA
  http://www.jeita.or.jp

 公衆PHSは、前年度比200%超から19%と激しく上下した1年のように
 も見えますが、台数を見ると以前からの低下傾向の中、11月度より
 急激に減少していることが判ります。DDIポケットの加入者数増加
 や他社の減少という点からみても、通信カードの好調はあるものの
 PHS全体の総数は減少傾向にあり、auの好調(加入者総数の8割が第
 三世代)などから、第三世代機への移行動向と見ることができます。

 2004年4月の第三世代携帯電話の純増数を電気通信事業者協会(TCA)
 が発表しました。第三世代機の加入者数以前としてauが首位にあり
 ますが、純増数は6ヶ月連続のauに代わってNTTドコモが初めて上回
 りました。 ※純増数:新規契約者数から解約者数を引いた数

  ▼4月末の契約者数、3Gの純増数でドコモがauを上回る
   インプレス ケータイWatch 2004年5月12日
  http://k-tai.impress.co.jp/
       cda/article/news_toppage/18821.html

 □……………………………………………………………………………
  ■SLR/RLR値(送話音量、受話音量)の評価
 ………………………………………………………………………□■□
 前回はSLR/RLRの計算でした。今回は計算により求めたSLR/RLR値
 の評価方法についてお届けします。

 SLR(Sending Loudness Rating) / RLR( Receiving Loudness
 Rating)とは携帯電話の送話、受話の音量測定と評価です。

 携帯電話では極端に音声が小さかったり、周りに漏れ聞こえるほど
 音量が大きかったりという経験をすることがあります。通信回線の
 伝送方式に違いや、携帯端末ごとの送話・受話の音量が異なってい
 ることにも起因します。

 GSM規格では、これらの音量バランスの均一化を計る為にSLR/RLRと
 いう規格項目を設け、伝送経路を含む通話音量の適正範囲を規定し
 ています。

 試験信号には人工音声を使用し感度周波数特性を測定しSLR/RLR値
 を計算することで定量化評価します(計算はいままでにご紹介しま
 した。第三世代規格でもSLR/RLRの規格があります)。

  ※感度周波数特性:各周波数の基準値と測定値の比に規格係数に
           よる重みづけをした周波数特性

  ▼GSM音響規格 - SLR/RLR測定、計算、感度周波数特性などは
   前回までにご紹介しました。
  http://www.ari-web.com/mm/bn/index.htm

 GSMハンドセット端末のSLR/RLRは、次のように規定されています。

 【SLR/RLRの規格値】
   SLR 8±3dB
   RLR 2±3dB(ボリューム中間時)

 SLR/RLR値は次のように測定評価します。

 【SLR値 :送話ラウドネスレイト】
  SLR値は出力点(POI)と入力点(MRP)の比を算出し、上限値を超え
  れば送話器の低感度、下限値を下回れば送話器の高感度が高いと
  評価します。

 【RLR値 :受話ラウドネスレイト】
  RLR値は出力点(ERP)と入力点(POI)の比を算出し、上限値を超え
  れば送話器の低感度、下限値を下回れば送話器の高感度が高いと
  評価します。

 規格では±3dBの許容範囲が設けられていますから、測定の結果が
 範囲内に適合すれば規格に準拠している事になりますが、適合して
 いる機種同士の通話においても最大では6dBの音量差を生じます。

 SLR/RLRは端末間の音量バランスを決める重要なファクターです。
 先に挙げたような通話時の機種による音量差は最大6dBほどの音量
 差になります。

 異なる端末間の音量差を軽減するため、メーカーは適正音量になる
 ように製品開発されます。

 次回は、GSM測定における計算式や測定についての補足事項をお届
 けします。

  ▼ARIは3GPP,GSM,PDC音響測定に対応した「3G携帯通信開発用
  音響測定システム MTA-01WB-S」を開発・販売しています。
  http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-3gpp.htm

  ▼GSM端末音響システム 製品概要(MTA-01WB-S)
  http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-gsm.htm

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 ■4.車載オーディオでも自動音場補正(URLクリッピング)
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 WEB参照可能な掲載記事などから毎日伝えられるニュースや記事か
 ら気になる情報や翌日には埋もれてしまいそうな記事をピックアッ
 プしてご紹介しています(このメールマガジンの発行周期が隔週と
 いうこともあって新しい記事ばかりではありません)。

 ■自動車でも自動音響調整
 ホームシアター用のAVアンプの中堅機以上では自動音場補正機能を
 持つ機種が見られるようになっていますが、車載のオーディオでも、
 補正機能を持つ製品が7月1日に発売されます。

  ▼富士通テン、PCで車の音響調整が行なえるカーオーディオ
   −スピーカーユニット7モデルも同時発売
   インプレスAVウォッチ 2004年5月18日
  http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040518/ften2.htm

 測定用マイクが付属しメモリースティックを介してパソコンで専用
 WEBサイトの音質補正サービス「オーディオ・カスタマイズ」を利
 用して音響補正ができるそうです。

 タイムアライメント、クロスオーバー、パラメトリックイコライザ
 が補正可能となり、補正結果はメモリースティックで車載本体にデ
 ータを転送するようです。

 データ仲介にメモリースティックを介するのでメモリースティック
 のI/Fスロットを持つパソコン(もしくはI/F機器)と専用WEBサイト
 を利用するインターネット接続が可能である必要があります。
 (メモリースティックは32MBのものが付属します)

  ※タイムアライメント:スピーカからリスナーへの音の到達時間
             のズレをディレイ(遅延時間)で補正する。
  ※クロスオーバー  :周波帯域別に分かれたスピーカの重なり
             部分を調整して周波数特性を補正する。

 昨年話題にしましたビクターのスピーカをマイク代わりに手を叩く
 とリスニングポイントに自動調整機能を搭載したホームシアターは、
 新型、後継機が6月1日に発売されます。
 
  ▼ビクター、手をたたくだけで音場設定できる6chAVアンプ
   −52,290円でDTS96/24対応。6chスピーカーも同時発売
   インプレスAVウォッチ 2004年5月6日
  http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040506/victor.htm

 ▼昨年Vol.32の「サウンド」で話題にしました。
  http://www.ari-web.com/mm/bn/20030619.htm

 ■GoogleのGmail要領1テラバイトに
 メール容量1GバイトのGmail(WEBメール)や株式公開などで何かと
 話題のGoogleですが、Gmailの容量が1テラバイト(100万Mバイト)
 に引き上げられたそうです。

 ▼グーグル、本気か?!--Gmailの実験で上限を1テラバイトに
  Cnet Japan News 2004年5月19日
 http://japan.cnet.com/news/
      media/story/0,2000047715,20067623,00.htm

 GmailはWEBサイトで電子メール管理するHotmailやYahoo!などで
 おなじみの無料メールサービスの大容量版です。メール表示ペー
 ジに広告を表示することで無料化を図るもので実験運営中となっ
 ています。

 1Gバイトの大容量で話題になり、他社の無料メールサービスにも
 影響しているようです(米Yahoo!は100Mバイトに)。

 話題になっている理由は、ターゲット広告と呼ばれるメールの内容
 に応じてサーバーで適した広告を表示するという点にあります。
 「メールの話題に適した」ということは、メールを閲覧しなければ
 実現できません。

 これは、プライバシー侵害であるということで強い反発も生んでい
 ます。プライバシー保護の法律問題にもつながり、法的に問題を生
 じないのかという点でも議論されています。

 1Gの上限を超えるとどうなるのかを実際に実験した人がいるよう
 ですが、1Gバイトを超えても受信できているとのことでした……

 が、容量1テラバイトに引き上げられたので受信可能なのも当然と
 なってしまいました。発表時に「メールを永久に保存しておくのが
 狙いだ」「過去のメールを探し出すことができる」とされていただ
 けに、加速テストとはいえ早々と1Gバイト上限を超えたことも容量
 アップに影響したかもしれません。

 1Gバイトでもコスト上、無料で運用を続けられるのかという疑問
 も挙がっていましたが、一気に容量を引き上げたというのは平均的
 なユーザーの状況からの概算で問題なしと判断してのことなのでし
 ょうか……

 ▼グーグル、野望もギガバイト級?--Gmail発表にさまざまな反応
  Cnet Japan News 2004年4月5日
 http://japan.cnet.com/news/
      media/story/0,2000047715,20065260,00.htm

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 ■編集後記
 「DSP & FPGA デザイン・ワークショップ」の件は、お知らせする
 のが少し遅くなってしまったため、5/21日(明日)が申し込み締め切
 り日になってしまっていますが、もし、興味のある方がいらっしゃ
 いましたらご検討ください。

 また、既に受講予定で当日お越しになられる予定の方がいらっしゃ
 いましたら、パネル・セッションの無料のコーナーでもパネラー参
 加させていただいていますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、次回、2004年6月3日Vol.53もよろしくお願いします。
                        ARI A&S 編集部

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  内容についてご意見、ご感想、投稿など歓迎いたしますので、
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