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■ アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ【Vol.18】2002年11月21日
□ ホームAVサーバー / Eye-Trek
□
http://www.ari-web.com/
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□はじめての方へ、
このメールマガジンのご登録をいただきましてありがとうございます。
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」は、隔週(第1、第3木曜日)
にお届けしています。内容を充実できるようにがんばりますので、末永く
お付き合いいただけますようお願い申し上げます。
■□■□■ CONTENTS Vol.18 □□□□□□□□□□□□□□□□□
1.開発ツールの話(12)
コード生成〜デバッガ
2.サウンド(18)
ホームAVサーバー
3.3GPP音声通信(12)
送話雑音 Sending Idle Channel Noise
4.Eye-Trek(URLクリッピング)
………………………………………………………………………………………
■1.開発ツールの話(12) コード生成〜デバッガ
………………………………………………………………………………………
前回までは、ちょっと専門的で細かいお話が続きました(テーマの性
質上しかたのない部分もありますが)。少し本流に戻ってみたいと思
います。
▼前回までの内容は、バックナンバーをご覧ください。
http://www.ari-web.com/mm/index.htm
これまでの細かい話は、大きく分けるとコンパイラのオプティマイズ
(最適化)やコード効率評価の評価と正常動作させるための評価が主
な内容でした(この評価の比重が一番重要になりますから)。
現在の高速CPUでは、パイプラインやキャッシュの技術が主となっ
ていますので、コンパイラのオプティマイザのパイプラインに対する
最適化やキャッシュ性能を生かすリンカーの配置などが欠かせません。
DSPのコンパイラなどでは、パソコン用のプロセッサと比較しても特
殊なコードとなる物も存在しますし、そもそもDSPは、データバスが
分離されていることが特徴と定義されることもあるくらいですから、
メモリアクセスなども特殊になっている物が多くなります。
……… DSPの定義 …………………………………………
DSPの定義は、デジタル信号処理用途に利用できるプロ
セッサであればよいということになりますが、多くの場
合は2つほどの特徴を持ちます。
1.信号データ用の専用バス、メモリなどを持つ
2.乗算器、乗加算器などの演算回路を持つ
というようなことが一般には言われていましたが...
現在の高速なパソコン用のCPUなども乗算器やバレル
シフタなどの演算用専用回路を持つのはあたりまえにな
っています。特殊なバスというのは、あまり見かけませ
んが、キャッシュ機構なのアーキテクチャはかなり複雑
になってきていますので...
DSP創生期に近いころの某社のプロセッサは、画像処理
専用プロセッサと謳われていましたが、画像処理に限定
しないで、乗加算器を持つ高速プロセッサという使い方
ができるものでした(実は便利なチップです)。
やはり、「デバイスメーカーがDSPと言えばDSP、CPUと
呼べばCPU」ということになるのではないかという気も
します (^^)。
………………………………………………………………………
主にコード生成について述べて来ましたが、他にも開発初期段階には
評価、確認すべき点があります(最終的に作成する機器の性能が重要
ですから、コード生成やコードの質が最重要であることは間違いあり
ませんが)。
この連載の最初に申し上げたように、デバッグ作業がかなりの時間を
占めます。コンパイラのコード生成が良くてもデバッグ効率が悪い場
合には、検討の余地が生じます。
パソコン用のデバッガや、汎用CPUのデバッガとは異なり、特殊用途
のCPU、DSPのデバッガの場合には、シンボリックデバックもステッ
プ実行も、ブレークも、エミュレーションメモリも何も無いことも、
珍しくありません(評価しても、他のツールの選択の余地がない場合も
往々にしてありますが、デバッグ手法を効率良く行なうための工夫を
して初期段階に確率する必要があります)。
次回は、デバッガやICEなどを決定するときの評価などを書いてみた
いと思います。それでは、次回もよろしくお付き合いください(^^)。
▼ARIは、デジタル機器のハードウェア、ファームウェアの開発を
お手伝いしています。
http://www.ari-web.com/develop/index.htm
………………………………………………………………………………………
■2.サウンド(18) ホームAVサーバー
………………………………………………………………………………………
このコラムは、音や音響についての話題をお届けしています。
インプレスAVウォッチのアクセスランキングを見ると、ユーザー層に
は方よりがあるとはいえ、どのようなAV製品に興味を持たれているの
かが少し解るのですが、「AV Watchアクセスランキング【11月11日〜
17日】」では、ソニーのコクーンや各社HDDレコーダー上位を占めて
いました。
▼インプレスAVウォッチ AV Watchアクセスランキング
(このページは、随時更新されますので、
ご覧になる時のランキング結果になります)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/best/
コクーンの場合は、バイオとの連動TV−CMなど他のメディアの影響も
大きい可能性がありますし、HDDレコーダは、時期的に各社新製品ニュ
ースが重なるなどの影響がありますので、これが一般の興味の対象かと
いうと疑問ですが...AV家電メーカーが数年力を入れてきたホームAV
サーバーやHDレコーダーが、DVDに続いて立ち上がるのかと予感させる
ようなアクセスのされ方のように見えます。
JEITA(社)電子情報技術産業協会の2002年9月の統計を見ても、映像
関連、特に、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ、DVDなどの
民生用の映像機器が好調であることがわかります。
▼JEITA(社)電子情報技術産業協会
http://www.jeita.or.jp
一方、オーディオ、音響は...軒並みダメです(情報系もそうですが)。
…… ホームサーバー …………………………………………
ホームサーバーというのは、家電をネットワークで結び
屋外からのアクセスまで含めた情報化のセンターゲート
ウェイのことを指して呼ばれることが多いようです。
AV、コンピュータ、白物家電、家庭用ゲームなど分野に
よってサーバーの位置(当然、発表部門にサーバー機能が
ありますよね)やあり方が異なる場合があり、イメージ的
で、現時点では、最終的にどのように落ち着くのか予想
したり、定義するのは難しいように思います。
………………………………………………………………………
ホームシアターのサラウンドなどは、音響といえなくもありませんが、
AVアンプやホームシアターシステムが、初期段階でオーディオマニア
から映像用と区別して扱われていたことを考えても、ホームシアター
システムに人気があっても都合よくオーディオの仲間に入れるのは、
どうかという気もします。
しかし、高級AVアンプの動向など見ても、ミニコンポやヘッドホン・
ステレオなどの音だけを扱う製品と、ハイエンドのピュアオーディオ
製品を除いて、価格的にも、機能的にも、また、需要としてもアンプ
などではオーディオと映像の境界は無くなった状態になっていますの
で、映像製品、オーディオ製品、情報家電という枠組みがデジタル技
術によってAVの世界から順次取り払われて白物家電まで含めた家電
ネットワークに1歩前進(?)したのでしょうか?
それでは、次回もよろしくお付き合いください。
▼前回までの内容は、バックナンバーをご覧ください
http://www.ari-web.com/mm/index.htm
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■3.3GPP音声通信(12) 送話雑音
Sending Idle Channel Noise
………………………………………………………………………………………
世界に先駆けてサービス開始となった日本の3GサービスFOMAは、
鳴り物入りで登場しましたが、2000年9月末時点で、加入者数13万人
強と、KDDIのCDMA2000 1xの265万人加入に大きく水をあけられた形
になっています。
関東圏では、加入者数が解約者数を下回るという事態に陥っており、
2002年3月のNTTドコモの目標200万人も下方修正されましたが、これ
も、やむなしという状況です。この所FOMAに関しては一時期のよ
うな連日の派手な報道もおさまっているように見えますが、何らかの
打開、強化策がなされるのだろうと推測されます。
携帯電話全体でみた場合も、JEITA(社)電子情報技術産業協会の統計
「2002年度移動電話国内出荷実績」によると7月には携帯・自動車
電話の出荷台数も 前年同月比102.3%と回復傾向かとも見えましたが、
9月は、移動電話合計で前年比61.2%と16ヶ月連続のマイナスとな
っています。
▼JEITA(社)電子情報技術産業協会
http://www.jeita.or.jp
同、JEITAの「民生用電子機器国内出荷統計」の9月単月では、映像
系を中心に、前年比101.4%と堅調な状態にありますので、コンピュ
ータ、移動体通信が極度に低迷状態にあるといえるのかもしれません。
………………………………………………………………………
さて、前回は音響エコー測定のお話ををさせていただきました。今
回は音声通信の第12回送話雑音測定です。
▼前回までの内容はバックナンバーをご覧ください。
http://www.ari-web.com/mm/
■10.送話雑音
Sending Idle Channel Noise
送話雑音測定は送話方向の測定で、端末が通話状態で無信号時の雑
音レベルを評価する測定です。携帯電話が相手とつながっていて話
をしていない時に、相手にどれくらい雑音が聞こえているかを測定
するという内容です。
雑音レベルとは携帯端末の送話器(マイクロホン)から相手の端末
に至るまでの伝送経路を含む全ての雑音のことを指します。送話器
(マイクロホン)に入力される話者の周囲の環境騒音、携帯端末自
体の回路のノイズ、伝送経路のノイズなどの全てが含まれます。
雑音レベルが大きすぎると通話音声がマスキングされるなど、音質
に著しく影響します。従って、雑音レベルは音声通話の品質を損な
わないレベルである必要があります。
測定は周囲騒音が−30dB(A)以下の静かな環境で携帯端末を
通話状態にし、送話器から送信される音声の周波数分布、レベルを
測定します。送話雑音測定は無信号時の通話状態のノイズレベルを
測定するので試験信号は使用しません。
3GPP規格では送話雑音レベルは−64dBm0p以下と規定し
ています。この値は全周波数帯域での総和レベルです。
▼ARIは3GPP,GSM,PDC音響測定に対応した「3G携帯通信開発用
音響測定システム MTA-1WB-S」を開発・販売しています。
http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-3gpp.htm
………………………………………………………………………………………
■4.Eye-Trek(URLクリッピング)
………………………………………………………………………………………
WEB参照可能な掲載記事などから毎日伝えられるニュースや記事から
気になる情報や、翌日には埋もれてしまいそうな記事をピックアップ
してご紹介しています(このメールマガジンの発行周期が隔週という
こともあって新しい記事ばかりではありません)。
オリンパスのEye-Trekというヘッドマウントディスプレイをご存知で
しょうか。Eye-Treckは、2002年6月に国内向け生産が終了しました。
現在、直販店ではオプション品のみ販売されています。
▼OLIMPUS SHOP clubmamedia
http://www.clubcamedia.com/
民生用HMDは、ソニーとキヤノンの製品などがあったのですが、新製
品は発売されておらず(6月発表時)、HMDというとEye-Trekというあ
る程度の人気のある商品で、何世代かの製品が発売されてきたのです
が、シリーズ自体の国内向け生産が終了することもあって、販売店在
庫の最終販売が行なわれる度、かなりの人気のようです。
Eye-Trekについては、どのように記載されたページがあるのかと思い
検索をしたのですが、最初「Eye Treck」と検索してしまいました。
同じ間違いをしている人が多くいてGoogleで1800ページの検索件
数が表示されましたが、オリンパスのサイトが表示されなかったので
間違いに気付きましたが、某有名情報サイトが1位に表示されていた
ため、最初は間違いに気付きませんでした。
EyeTrekが生産中止ということもあって、ソニーが9月に発売したPUD
-J5Aは、予約完売が続く人気となっています(ARIのホームページでも
ご紹介していますが、工場からの入庫情報が入り次第、発送日が発表
されるという事態が現在も続いています)。
▼ソニー PUD-J5Aのご紹介ページ
http://www.ari-web.com/shop/playstation/sony-pud-j5a.htm
田中耕一氏のノーベル賞の受賞で注目も浴びる島津製作所の空気清浄
機が大変人気で販売好調とのことです。特に、新製品人気というわけ
ではなくノーベル賞効果ということらしいです。
島津製作所は、単眼仕様、産業用途のHMDも開発しています。
▼島津製作所
"Data Glass 2" 島津の単眼ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
http://www.shimadzu.co.jp/hmd/index.html
このHMDは、島津製作所航空機器事業部で、航空機搭載のヘッドアッ
プディスプレイの光学技術を応用し、ウェアラブルコンピュータ用の
ヘッドマウントディスプレイとして開発されたものです。
おまけ...
▼携帯電話の電波では頭は悪くならない
japan.internet.com 携帯・ワイヤレス 2002年11月18日
http://japan.internet.com/allnet/20021118/4.html
………………………………………………………………………………………
■編集後記
最近、DVDの人気が高くなったことや、映画本編がデジタルマスター
になったためか、最近発売されているDVDソフトの画質は、非常に良
いものが多くなってきたように思います。
洋画のデジタルマスターの作品は、「ジュラシックパークIII」や
「スターウォーズ エピソードI」「スパイダーマン」などデジタル
マスターの作品は顕著に画質が良くなっているように思います。
(エピソード1はそれほどでもという気がしますが、エピソード2
は勝負かかっているでしょうね)
「ジュラシックパークIII」は画質の改善が、かえってリアリティを
損ねているのではないかという意見もありますが「スパイダーマン」
の画質は、好評のようです。「スパイダーマン」のようにスピードが
早いカットや、暗いシーンが多い作品は、黒のトーンやハイライトの
とび、高速パンなどの画質の乱れなどが目につくと、見ているのがつ
らくなってしまうでしょうから、画質が必要なのかもしれません。
「スパイダーマン」は、画質が秀逸と誉められているほど高画質DVD
の部類に入ると思います。機会があれば、黒味などの画質に注目して
ご覧になってみてください。
有名ですので、ご存知かも知れませんが、「スパイダーマン」のマジ
ソンスクエアガーデンの広告は、レーザースキャンという技術を使っ
て広告テクスチャーを張りつけるという今までにない広告技法が使わ
れています(本当の広告がどのようなものかなど中々気が付かないよう
に思いますが...)。
米国で、本来の広告主SUMSONなど数社が、映画会社を訴訟しました
が敗訴しています。このことによって、同様に映画に写っている看板
や、風景にデジタル合成した広告がはめ込まれる同様の手法は、今後
多く利用されるようになると予想されます。
これまでは、TVのスポーツ番組などでスポンサー広告をスタジアムの
壁面や、グランド、バスケットゴールの床などに合成する手法が行な
われていましたが、日本でもより一般的になるのかもしれません。
東京ドームの看板や、外野フェンスなどに毎日異なる広告が掲載され
ているようなTV中継シーン展開されるようになるのでしょうか。
それでは、次回12月5日Vol.19もよろしくお願いします。
ARI A&S 編集部
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