世界でもカメラ付き携帯電話が好調

アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ vol.49
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音響技術とソフトウェア、ハードウェア開発

音響と開発 : Sound & Development
株式会社エーアールアイ / ARI
ARI CO.,LTD.
アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ

世界でもカメラ付き携帯電話が好調

49

メールマガジン「アメニティ サウンド 音と快適の空間へ」は、現在、休刊中です。 バックナンバーのコラムの内、サウンドコラムと技術開発コラムは、 サウンド、技術開発コラム に再編集、一部加筆修正して掲載していますので併せてご利用ください。

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■ アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ【Vol.49】2004年3月18日
□    世界でもカメラ付き携帯電話が好調
□    http://www.ari-web.com/
□■□□□□□□□□□□□ 株式会社エー・アール・アイ □■□■

□はじめての方へ、
このメールマガジンのご登録をいただきましてありがとうございます。
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」は、隔週(第1、第3木曜日)
にお届けしています。内容を充実できるようにがんばりますので、末永く
お付き合いいただけますようお願い申し上げます。

 ■□■□■ CONTENTS Vol.49 □□□□□□□□□□□□□□□■□

  1.技術と開発の閑話(14)
    専門ドメインの基礎範囲(3) 水平分業と境界
  2.サウンド(47)
    海洋の音響調査 - 中編 - SOFAR,SOSUS
  3.3GPP音声通信(42)
    GSM音響規格 − 受話方向 帯域外信号レベル
  4.カメラ付き携帯電話、VXML2.0勧告
    (URLクリッピング)

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 ■1.技術と開発の閑話(14) 専門ドメインの基礎範囲(3)
    水平分業と境界
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 前回までの2回に続き、専門とその範囲などについての話題です。

  ▼前回までの内容はバックナンバーをご覧ください。
  http://www.ari-web.com/mm/bn/index.htm

 10年ほど前には、ソフトウェアは成熟するに従って、OSやライブ
 ラリ、アプリケーションなどの専門分野に特化した技術者に細分化さ
 れ、アセンブラのような機械に近い絵ベルからGUIまで全てをカバ
 ーするというような技術者、メーカーは少なくなってゆくだろうとい
 われていたように思います。

 当時の論調は、ハードウェアの部品、アセンブリ、メーカーなどのよ
 うな水平分業的な構造で語られていることが多かったように記憶して
 いますが、ソフトウェアの専門分業化は少し異なる要因での分業化の
 方が大きなファクターとなっているように見えます。

 ソフトウェアの水平分業化は、中間のライブラリやアセンブリのよう
 な業種や、パッケージングのみのメーカーという構造はうまれにくい
 傾向にあり、LSIの高度化とアプリケーションの高機能統合化傾向
 の影響もあって部品からライブラリまでとユーザー向けアプリケーシ
 ョンやプレゼンテーションの両極に分離しやすい傾向がるかと思いま
 す。

  ▼ライブラリ 【library】
   e-Words IT用語辞典
  http://e-words.jp/w/E383A9E382A4E38396E383A9E383AA.html

 1つにハードウェアのように中間点でのアセンブリ・パーツのような
 中間製品の市場を形成しにくい性質があるかもしれません。これは、
 さらに高度に成熟すると成立するのかもしれませんが、今までの所、
 この部分は、下位パーツの高度化したものというような位置付けがな
 され、高機能、高論理レベルでのドライバのような形として実現され
 て中間レベルを包含するか、アプリケーションのレベルで比較的、低
 レベルな論理までを包含するという形がとられることによるものだと
 思います。

  ▼デバイスドライバ 【device driver】
   e-Words IT用語辞典
  http://e-words.jp/w/
  E38387E38390E382A4E382B9E38389E383A9E382A4E38390.html

 もう1つの要因として、水平構造のみを語っていても、あらゆる産業
 分野でのソフトウェアを一律にみなすことはできず、応用分野も拡大
 してきているため、分野によって垂直方向に分離したり、接近したり
 という垂直構造の大きな変化という点があります。

 視点を変えると、垂直、水平に細分化されている専門特化性が見られ
 るものの、ITやPCアプリケーション、情報家電などのように機能
 の統合化によって構造的な境界線が変化していることによる影響が大
 きいために固定的な構造による分業化に至っていないということが違
 って見える要因かもしれません。

 数年前にはWEBによるネットワークWANを利用したIT化によって、
 データベースやネットワーク、業務アプリケーションなどの構造が
 大きく変化しましたが(これはSOAなどでさらに論理レベルでは変化
 する可能性もあるかもしれません)、情報家電とPCのネットワーク
 と家電の融合による境界線は、現在、線を引いたり消したりのピーク
 です。

  ▼WAN 【広域通信網】
   e-Words IT用語辞典
  http://e-words.jp/w/WAN.html

 情報化家電には、半導体メーカを筆頭のデバイスメーカーの境界線引
 きも加わっているためハードウェアもソフトも分業境界線が見えない
 ような状況となっているかもしれません。

 現在のテーマでは少しまとまりが無くてすみません。それでは、次回
 もよろしくお付き合いください。(^^)

  ▼ARIはアプリケーションソフトやデジタル機器の開発などを
   お手伝いしています。
  http://www.ari-web.com/develop/index.htm

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■2.サウンド(47)  海の音響 - 中編 -
    SOFAR,SOSUS
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
 このコラムは音や音響機器などについての話題をお届けしています。
 前回は、海の音響に関してソナーの話題と問題となっている低周波
 ソナーについてでした。

  ▼前回までの内容はバックナンバーをご覧ください。
  http://www.ari-web.com/mm/bn/index.htm

 前回でも触れましたように、低周波ソナーは海洋生物に対する影響
 から問題とされているわけですが、海洋の水温の分布などの測定に
 も利用される場合があります。

 水中での音速が空気中より高速であることは前回も述べましたが、
 海中では、電波や光が短距離で減衰しますが、音波は減衰量が少な
 いという性質があります。特に、低周波は、拡散や減衰が少なく、
 長距離を伝達する性質があります。

 音は空気中と同様、水中でも温度や圧力によって音速が変化します。
 (海水の場合にはさらに塩分濃度などによる影響もあります)

 音速が変化することによって進行方向が屈折するため、上層に向か
 うと温度上昇によって屈折し、深部に向かうと圧力によって屈折す
 るため、ある幅の深度の海中を蛇行しながら長距離伝播します。こ
 の音波が長距離伝播する層は「SOFAR(Sound Fixing And Ranging)
 」と呼ばれています。

 SOFAR層は(海洋)音響チャンネルと呼ばれるように、太平洋をまた
 いだ沿岸同士のような長距離での伝播が可能です。冷戦下の米国は
 軍事目的で、世界中の海洋音響観測を行うSOSUS(Sound Surveill-
 ance System)という音響哨戒網を設置していました。

 SOSUSは冷戦が終了した後、学術目的などにも利用開放されたため、
 海底火山やクジラなどの海洋生物の発する音などが観測できます。
 広い海洋中に生息しているクジラの生態の音響的リアルタイム観測
 が可能になるなど、学術目的での利用に有用な音響観測網となって
 います。

  ▼SOFARの説明は、防衛大学の防大タイムズ2003年4月
   研究室紹介「海洋音響学研究室」に200Kmの伝播の計算結果の
   グラフが紹介されていてイメージがわかりやすいです。
  http://www.nda.ac.jp/ad/boudaitimes/btms200304
                  /taimuzu200304top.htm
   (フレームページなのでフレームトップをリンクしています。
    メニューの「研究室紹介」にSOFARの説明があります。)

 海洋の温度は、衛星や海洋ブイなどでも観測されていますが、温度
 によって音速が変化することを利用して、海中に長距離伝達に適す
 る低周波を流し、各所で受音した時間を測定すると、音源地点から
 受音点までの経路中の温度が推定できます。沢山の計測点の組み合
 わせによって、地球規模での温度を測定することができます。1980
 年代後半にはSOSUSを含む世界規模での測定実証が行われ、90年代
 には世界の海洋温度の音響観測が計画、組織化されましたが、海洋
 生物への影響の懸念から実現されず計画は終了しています(北極海
 の米-露共同計画などでは音響観測計画が継続しているようです)。

 クジラのコミュニケーションは海中の音響チャンネルも利用して非
 常に遠距離のコミュニケーションをしているのではないかと言われ
 ています。

  ▼JAMSTEC 海洋科学技術センター
   刊行物「Bule Earth」第14巻 第4号(通巻第60号)36,37Pに
   「海のなかは音の世界 ナガスクジラのサウンドチャンネル」
   という記事があります(PDF)
  http://www.jamstec.go.jp/
   「日本語ページ」-「刊行物閲覧室」-「Blue Erath」-
   「第14巻 第4号(通巻第60号)(2002年7、8月)」順にたどる
   とPDFの目次が表示されます。目次から各ページを閲覧できます。

 低周波ソナーは、海中での低周波の減衰や拡散が少ない特性を利用
 した音響観測手法ですが、広域を観測する音源は、爆薬の爆発音な
 ど衝撃性の大音量を利用する必要があります。

 クジラなどが生息していて、音を聞いている海域に大音量の爆発音
 などを与えることになるため影響が問題とされています。215dBと
 も言われる大音量では「びっくりした」だけでは済まないだろう……
 ということです。

 周期音も利用される場合があるようですが、この場合には、丁度、
 肺や内蔵などの器官が共鳴を起こすようなサイズの生物に破裂など
 のダメージを与えるかも知れないという点も懸念されています。

 現在は、米海軍と環境団体との協議の結果、低周波ソナーの利用を
 「一部の海域(東アジア海域)を除いて」禁止となっています。
 (日本海などは一部の禁止除外地域です)

  ▼前回もご紹介したHotWiredの
   「米海軍の低周波ソナーをめぐる訴訟、最終段階へ」
   の続報は見つからないので米国での最終状況は判りませんが、
   10月に日本海などでの限定利用を環境団体が容認というニュース
   が一般ニュースで流れされていました。
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/
         technology/story/20030702306.html

 つづきは次回に、それでは、次回もよろしくお付き合いください。(^^)

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■3.3GPP音声通信(42)
  GSM音響規格 − 受話方向 帯域外信号レベル
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
 2003年度1月の移動電話国内出荷実績が(社)電子情報技術産業協
 会JEITAの統計情報で発表されました。移動電話国内出荷数量は前
 年度比77.7%と14ヶ月連続プラスの好調がストップしました。

 携帯・自動車電話は12月に比べ大幅に下降し、、2,935千台、前年
 比77.8%と15ヶ月ぶりにマイナスを記録しています。
 公衆PHSは前年比73.3%と先月よりは回復しておりますがと依然とし
 て低迷が続いています。

  ▼統計資料-2003年度移動電話国内出荷実績に掲載されています。
   (社)電子情報技術産業協会 JEITA
  http://www.jeita.or.jp

 JEITAは現在は第二世代機から第三世代機への移行の時期であり年
 末商戦の反動もあり、主に第二世代機が不調に終わったためとの見
 解をコメントしています。

 NTTドコモのFOMA新機種も春に向けて続々発表されておりおり、新
 機種への乗り換えを見送ったのも要因ではないかと思われます。

 □……………………………………………………………………………
  ■16.Spurious out-of-band signals
   (受話方向 帯域外信号レベル)
 ………………………………………………………………………□■□
 前回はGSM音響規格の送話方向 帯域外信号レベル測定でした。
 今回は受話方向 帯域外信号レベル測定です。

  ▼前回までの内容はバックナンバーをご覧ください。
  http://www.ari-web.com/mm/

 受話方向 帯域外信号レベル測定とは受話時の携帯端末の帯域外の
 信号のレベルを評価するための測定です。
 ナローバンドであるGSM端末の可聴帯域は4kHzまでで、帯域外の信
 号レベルとはそれ以上の周波数の事を指しており、測定ではこの帯
 域外の信号が可聴帯域の信号に対し規定のレベル以下であるかを評
 価します。

  ▼ナローバンドとワイドバンドについては以前にご紹介しました。
  http://www.ari-web.com/mm/bn/20020704.htm

 測定にはLRGP(テストヘッド)を使用し、基準信号には1KHzの正弦
 波(Sine Wave)を使用して行います。基準信号に1kHzの周波数を使
 用するのは、人間の聴感の感度が高い周波数であるためです。

 人工耳に使用するカプラーはGSM規格では基本的にType1(密閉型)
 を使用、ターミナルの供給者が要求する場合はType3.2(ローリー
 ク型)を使用と規定されています。

 先ず基準信号(1kHz)をPOI入力点に入力し、POI入力点で0dBm0得ら
 れる様にレベルを調整します。このPOI入力点に基準信号を印加し
 た時のERP点で得られる信号レベルが基準値となります。

 次に試験信号をPOI入力点に入力し、基準信号同様POI入力点でレベ
 ルの調整を行い、ERP点で得られる信号レベルを測定します。

 試験信号には500Hz,1kHz,2kHz,3.15kHzの正弦波(Sine Wave)を使用
 し、周波数毎に測定を行います。
 試験信号に可聴帯域内の周波数を使用するのは、帯域外への高調波
 等の影響を評価するためです。
 (帯域外の信号をPOI入力点に入力しても伝送経路でカットされて
 しまうので)。

  ▼(御参考)3GPP受話測定接続例
  http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wb/intro_03.htm

 基準信号および試験信号の周波数毎のERP点での測定値が得られた
 ら次式により、帯域外信号の基準信号とのレベル差を求めます。

 【帯域外信号レベルの計算式】
  基準信号(1kHz)とのレベル差[dB]
   = 20 log (試験信号の出力電圧値 / 基準信号の出力電圧値)

 各周波数毎に計算により求めた帯域外信号レベルは、基準信号(1k
 Hz)の測定測定値以下で、なおかつ以下のマスクカーブの範囲内で
 規格値が規定されています。

 Frequency[Hz] limit[dBm0]
   4600     -35  
   8000     -45  

 受話方向 帯域外信号レベル測定は3GPPには無い、GSM特有の測定
 です。再生帯域の音質を損なわない為に帯域外の信号レベルは十分
 に抑制されている必要があります。

 今回でGSM規格の測定項目は全てご紹介させていただきました。次
 回よりGSM測定における計算式や測定についての補足などお届けし
 たいと思います。

  ▼ARIは3GPP,GSM,PDC音響測定に対応した「3G携帯通信開発用
  音響測定システム MTA-01WB-S」を開発・販売しています。
  http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-3gpp.htm

  ▼GSM端末音響システム 製品概要(MTA-01WB-S)
  http://www.ari-web.com/mobile/3g/mta01-wbs/info-gsm.htm

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 ■4.カメラ付き携帯電話、VXML2.0勧告(URLクリッピング)
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 WEB参照可能な掲載記事などから毎日伝えられるニュースや記事から
 気になる情報や、翌日には埋もれてしまいそうな記事をピックアップ
 してご紹介しています(このメールマガジンの発行周期が隔週という
 こともあって新しい記事ばかりではありません)。

 ■世界でもカメラ付き携帯電話が好調
 昨年来ことあるごとにカメラ付き携帯電話が人気というニュースを目
 にしています。携帯電話に関しては他の家電製品などと異なり、日本
 市場と世界の事情は異なり、iモードや3Gなど市場の特性が大きく異
 なるため、日本のローカルニュース的になり勝ちですが、世界で見て
 もカメラ付き携帯電話は人気のようです。

  ▼世界のカメラ付き携帯電話販売が好調――
    牽引役は日本から中国へ?
   Hot Wired Japan 2004年3月16日
  http://www.hotwired.co.jp/news/news
              /business/story/20040316109.html

 記事によると「2004年の世界のカメラ付き携帯電話販売数が1億5000
 万台に達するという予測」を発表とのことです(「マーケット予測」
 ですが)。

 やはり、日本市場でのカメラ付き携帯の人気は突出したもので、全体
 の50%を占めるとのことです。

 カメラ付き携帯電話はデジタル写真印刷業者などに、新たなビジネス
 チャンスをもたらすとも言われているそうですが、撮影の絶対量は、
 デジタルになって増加していると思いますが、印画紙レベルでの
 印刷、特に、店舗での印刷は増加しているのでしょうか?

 デジタルカメラやカメラ付き携帯の撮影データは、廉価なカラープリ
 ンタによる印刷でも印刷できます。光学式、銀鉛カメラとことなり、
 デジタルデータとしてだけの利用もありますし、今の所フィルム販売
 や印刷を行っている業者に福音という印象がないのですが、市場全体
 の広がりの中で印刷量も増加するということになるでしょうか?

  ▼HP、エプソン、キヤノンがカメラ付き携帯電話の
   プリンタ接続で標準化団体
   CNET JAPAN 2004年2月13日
  http://japan.cnet.com/news/tech/
             story/0,2000047674,20064298,00.htm

 プリンタの大手3社でこのような団体を立ちあげるなどしていま
 すし、写真を多く印刷する人は、結構な割合でプリンタ印刷
 してしまいそうな気がします。

 ■攻撃に反撃するセキュリティソフト
 米国のセキュリティ企業が、攻撃を受けると反撃するソフトの
 リリースを計画しているそうです。

  ▼「目には目を」は許されるか--新たなセキュリティ製品に
    議論沸騰
   CNET JAPAN 2004年3月11日
  http://japan.cnet.com/news/ent/
             story/0,2000047623,20064816,00.htm

 「目には目を」は許されないと思いますが、日ごろスパムメールに悩
 まされている方やウィルス・メールに悩まされている専門家の方の中
 は、反撃したい誘惑にかられた方もいらっしゃるのではないでしょう
 か。
 
 もし導入すれば、ハッカーにゲームの的を与えたようなもので、どの
 程度反撃できるものかという興味をそそってDDos攻撃の集中砲火など
 を浴びそうな気がします。

 反撃に成功しても、恐らく、攻撃に利用されたサーバーは進入された
 第三者のサーバーのような気がしますし、数百箇所から同時攻撃と移
 動攻撃などということも予想されますから、そもそも、サーバーの回
 線は目的の利用ができず、攻撃と反撃のための通信回線、反撃に手一
 杯のサーバーと化しそうです(大手のクラスターが反撃サーバーにな
 ったらものすごい数量の反撃パケットになりそうです)。

 もし、ハッカーが攻撃に利用するサーバーが第三者の反撃機能付きサ
 ーバーだったら反撃の応酬に収拾がつかない状態に陥って停止するし
 かないですね。もし、執念深く狙われたら、一旦停止して収拾させて
 も、再起動と同時に自動的に攻撃再開となって反撃を止めるか閉鎖す
 るまで継続しそうな気もします。

 代三者に救援を求めても、まず「反撃を止めろ」といわれそうです。

 ■VoiceXML2.0 勧告
 Vol.46で、VoiceXML 2.0勧告案公開の話題を取り上げましたが17日
 に勧告になったようです。

 VoiceXMLには、VoIP(voice over Internet Protocol)インター
 ネット電話や、Vol.46でも触れましたハンズフリーの音声サービス,
 電話案内、音声ダイヤル機能など多岐にわたるため大変注目されて
 います(特許問題はどうなったでしょう)。

  ▼W3C、Webの音声制御を実現する仕様「VoiceXML 2.0」を勧告
  Internet Watch 2004/03/17
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/
                news/2004/03/17/2468.html

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
 ■編集後記
 音響のコラムは、専門ではない海洋音響、水中音響の話題を続けて
 いますが、万一、海洋音響に関心がございましたら専門の水中音響
 機器のメーカーなどにご相談ください。

 コラムでは、音響関連として話題にしていますが、海洋音響は専門
 ではありませんし、海洋生物も専門外ですので、一般的な知識や、
 JAMSTECなどで公開されている以上の専門知識はありませんので、
 残念ながらお役に立てないことが多いかと思います(ご意見等に関
 しましては拝聴させていただきます)。

 文中にJAMSTEC(海洋科学技術センター)のリンクをご紹介していま
 す。JAMSTECはトップページのみへのリンク指示になっていますの
 で、トップをリンクしていてメニューなどでアクセスする必要があり
 ますが、データや事務的公開記録以外に、やさしく解説した海洋生物
 や深海艇、海洋などに関するコンテンツが沢山掲載されています。
 (ライブラリや刊行物などの右側メニューのところに集まって
 います)
 
 写真なども豊富で一般向けの簡潔で判りやすい説明の刊行物などが
 多いので予備知識がなくても楽しめます。機会があればご覧になっ
 てみるのも一興かと思います。

 それでは、次回、2004年4月1日Vol.50もよろしくお願いします。
                        ARI A&S 編集部

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